日本で馴染み深いベトナム生まれのコーヒーとして、練乳が底に入った「ベトナムコーヒー」があります。今回ご紹介する「エッグコーヒー」は、もう1つのベトナム生まれのユニークなコーヒー。
「エッグコーヒー」の特徴や作り方、日本国内でエッグコーヒーが飲めるお店について見ていきましょう。
ベトナム生まれの「エッグコーヒー」ってどんなコーヒー?
「エッグコーヒー」には、コーヒーの上に卵とコンデンスミルクをクリーム状に泡立てたものがのせられています。
濃厚でなめらかなクリームがのっていることから、「液体ティラミス」と呼ばれることもあるのです。そんな「エッグコーヒー」が日本に初上陸したのは、2018年4月でした。「エッグコーヒー」発祥のカフェ「CAFE GUANG(カフェジャン)」の2号店が横浜にオープンしたのです。
「エッグコーヒー」発祥のカフェ「CAFE GUANG(カフェジャン)」は、ベトナムの首都ハノイの旧市街で営業していました。「エッグコーヒー」が誕生した1946年当時は、牛乳が手に入りにくい時代でした。
そんな時に泡立てた卵の黄身部分を牛乳の代わりに使用したのが、「エッグコーヒー」の始まりです。牛乳が手に入りにくいことから、止むを得ず誕生したのが「エッグコーヒー」でした。
「牛乳の代わり」という発想で卵の黄身部分を泡立てて使用していた「エッグコーヒー」でしたが、とろけるような魅力的な味わいは多くの人に好評で大勢のお客さんが「エッグコーヒー」を飲む為に「CAFE GUANG(カフェジャン)」に訪れたのです。
「エッグコーヒー」が話題になって以来、国内外から多くの人が「CAFE GUANG(カフェジャン)」の2号店を出店したいと望みました。しかしオーナーは70年以上も「のれん分け」の要望を断り続けてきました。そうして初めて2号店を出店することになったのが、日本の横浜です。
カフェ ジャン 横浜中華街店の「エッグコーヒー」は、ベトナムから直輸入したコーヒー豆を独自に焙煎し、クリームとの相性にこだわりブレンドされています。ベトナム生まれの「エッグコーヒー」発祥の地「CAFE GUANG(カフェジャン)」の味が気になる方はぜひ横浜に足を運んでみてください。
エッグコーヒー」は自宅でも飲めるんです!
「エッグコーヒー」を自宅で作ってみたい…そんな風に思っている人もいるのではないでしょうか。牛乳の代わりに泡立てた黄身を使用するだけで、いつもと違ったコーヒーの味わいが楽しめます。
コーヒードリッパーでコーヒーを淹れる
「エッグコーヒー」には、ベトナム式のコーヒードリッパーを使って落としたコーヒーを使用します。もしベトナム式のコーヒードリッパーがなければ、市販のインスタントコーヒーでも問題ありません。本格的な味わいは再現できませんが、泡立てた黄身を使用するだけでも「ベトナムエッグコーヒー」は楽しめます。
卵の黄身を泡立てる
コーヒーを抽出している間に、卵の黄身を泡立てていきます。ボウルに卵黄を割り入れ、練乳(コンデンスミルク)を合わせます。練乳はティースプーン2杯分程度入れましょう。
泡だて器を用いて、卵黄と練乳を混ぜあわせていきます。ふんわりとしたフォーム状になるまで、空気を取り込みながら泡立ててください。
ふんわりと泡立ったら、コーヒーをティースプーン1杯分加えて泡立てましょう。
卵フォームをコーヒーにのせる
お好みのふんわりとした泡ができあがったら、コーヒーをグラスやカップに注いで泡立てた卵を上にのせます。
練乳の量によって甘さの具合が調節できるので、2回目以降はお好みで練乳の量を変更してみてください。コーヒーはホット・アイスどちらでも美味しく仕上がります。
泡立てた卵とコーヒーをかき混ぜることで、苦みの強いコーヒーがまろやかな味に変わります。ふわふわに泡立てた卵の口当たりも良いので、いつものコーヒーとは違った気分が楽しめますよ。
日本でエッグコーヒーが飲めるお店
エッグコーヒーが日本に初上陸してから、2020年8月時点でさまざまなお店でエッグコーヒーが飲めるようになりました。日本でエッグコーヒーが飲めるお店を8店舗ご紹介します。
カフェ ジャン 横浜中華街店(神奈川県)
エッグコーヒー発祥のカフェの2号店です。コーヒーの上にとろりとした卵クリームがのっていて、ホット・アイスどちらのエッグコーヒーも楽しめます。エッグコーヒーはベトナム料理を食べた後のデザートにおすすめです。
ベトナムカフェ エッグコーヒー(東京都)
東京都新宿区 新大久保にあるベトナム料理店です。新久保は韓国料理が楽しめるエリアとして人気が高いのですが、実はベトナム料理も楽しめます。店内にはパステルカラーのテーブルや椅子が置いてあり、可愛らしい雰囲気のカフェです。ふんわりとした黄色いフォームが乗ったエッグコーヒーには、素敵なラテアートも描かれています。
エッグコーヒー タピオカミルクティー 池袋店(東京都)
ベトナム生まれのエッグコーヒーやタピオカミルクティー、岩塩クリームチーズティー、スムージーなどが飲めるお店です。池袋駅西口から徒歩6分程度の場所にあります。店内にはゆっくりできるカフェスペースがあるので、池袋での休憩におすすめです。エッグコーヒーは泡立てた黄身の上に甘いコーヒーパウダーがかかっています。
珈琲 富士男(長崎県)
長崎県長崎市で創業70年以上愛されている喫茶店です。豆を別々に焙煎しブレンドするこだわりの行程により、他のお店では味わえない富士男の珈琲の味が楽しめます。豊富な種類のコーヒーがあり、他のコーヒーと変わらない価格でエッグコーヒーを注文可能です。
クエトイ ベトナム本格料理店(広島県)
広島県福山市にあるベトナム本格料理店です。竹づくりの店内なので、まるでベトナムのような雰囲気の中でベトナム料理を楽しめます。エッグコーヒーはホット、アイスお好きな飲み方を選択可能です。
イトウ(大阪府)
大阪の天満橋にあるインディアンオムライスが提供されているお店です。ベトナム料理店ではないのですが、コーヒーメニュー数が多く15種類以上あるメニューの中でエッグコーヒーが提供されています。
チャオカフェ(福岡県)
福岡県小倉にあるベトナム料理店です。チャオカフェのエッグコーヒーは、グラスに注がれたコーヒーの上にもこもこに泡立てた卵フォームががのっています。
ハノイフォー(広島県)
広島県広島市にあるベトナム料理店です。エッグコーヒーの泡立てた卵フォームには、素敵なラテアートが描かれています。エッグコーヒーだけでなくベトナムコーヒーも注文できるので、飲み比べしてみるのもおすすめです。
まとめ
エッグコーヒーについて、この記事を読んで初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。まだ知名度が高くないコーヒーですが、エッグコーヒーは海外旅行者やベトナム料理好きの日本人の間ではかなり人気が高いメニューです。エッグコーヒーを一度も飲んだことがない方は、ぜひベトナム料理と一緒にエッグコーヒーを楽しんでみてください。
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